匁が大きいタオルのイメージ

タオルで見かける単位「匁(もんめ)」とは?

オリジナルタオルを作成するときに見かける「匁(もんめ)」という単位をご紹介します。

タオルで見かける単位「匁(もんめ)」とは?

オリジナルタオルを作成するときに見かける「匁(もんめ)」という単位をご紹介します。

匁が大きいタオルのイメージ

タオルの単位の匁(もんめ)ってなに?

タオル業界では、匁(もんめ)という日本古来の単位を今も使用しています。

チームタオルやクラスタオルなどを作成しようとしてどの生地にするか迷っているとき、「200匁」などという文字を見かけることはありませんか?今回は、タオルの単位「匁」についてご紹介していきます。いろいろなタオル作成サイトで見かける単位で、タオル業界ではごく一般的に使用されている単位なので、1回理解できればずっと使える知識になります。大切なおそろいタオルを作成する上での参考にしていただければと思います。

匁の大きいふわふわタオルを使う人

1. 日本の単位「匁(もんめ)」とは?

タオルの単位「匁」についてご紹介します。

匁はタオルの何を表す単位?

匁という単位は、日本古来の単位で重さを表す単位です。現在の日本では、国際的な単位を定めたメートル条約に則っており、重さを表すときは「g(グラム)」を使いますが、タオルの業界では今でも匁という単位を使っています。 タオルで使用されている匁は、タオルの重さだけではなく「タオルの厚み」を判断する基準にもなっています。生地が厚ければ匁は大きくなりますし、薄い生地を使用していれば匁は小さくなります。

タオルの匁表示は綿100%のとき

タオル作成サイトなどを見ていると、対象のタオルを匁で表示している箇所と、gで表示している箇所があります。統一してほしいと思いながらもそうできない事情があります。日本で使用されている綿100%のタオルは、古来から匁で表示されていました。でも近年の文明の発展によって、ポリエステルやレーヨンなどの化学繊維もタオルの生地として使用されるようになりました。これらの化学繊維は、綿100%のものと比べると比重が異なるため、同じように匁で表示すると整合性がとれなくなってしまいます。これらの理由から、タオルはその原材料によって匁表示とg表示を分けています。

1匁は3.75g

現在私たちが使い慣れているグラム単位に換算すると、1匁=3.75gです。これは、5円玉1枚の重さと一緒です。タオルのグラム表示があるとき、「1匁=3.75g」を覚えていると計算できます。

タオルの1匁は3.75gで5円玉と同じ重さ

タオルのもう1つの単位

タオルには、もう1つ「ダース」という単位も登場します。これは鉛筆などでも使用される単位で「12」を基準としており、タオル業界でも基本的に12枚単位でタオルを扱っています。タオルの匁を測る時は、「同じタオル12枚分の重さ」として測ります。

匁の目安

タオルで匁を扱う時、タオルの面積や厚み、縫製によっていろいろな匁があります。ではタオルの一般的な厚みはどのくらいでしょうか?答えをいえば、「200匁」がタオルの一般的な厚みとなります。これについては、次の章で計算方法をご紹介します。

2. 匁の計算方法

タオル作成サイトなどで、匁表示やグラム表示があるときの換算方法をご紹介します。

匁はダースと合わせて計算する

タオルに匁の表示がありそれをグラムに換算したいときは、ダースも使用します。たとえば、タオルに「250匁」と表示してある場合、「1匁=3.75g」なので「250 × 3.75 = 937.5」となります。この937.5gというのは「タオル12枚分の重さ」を表しているので、「937.5 ÷ 12 = 78.125g」となり、この数字がタオル1枚分の重さとなります。

タオルの匁の計算方法

タオルの重さから匁を割り出す方法

逆に、タオルに「1枚75g」と表示があり何匁か知りたい場合は、先ほどの逆の手順で計算します。「75 × 12 = 900」→「900 ÷ 3.75 = 240」となります。このタオルの匁数は240匁となります。この場合は、全体の式が「75 × 12 ÷ 3.75 = 240」なので、「12 ÷ 3.75 = 3.2」を先に覚えておけば、どんなg数がきても対処できますね。

タオルのg数表示から匁に変換する場合

3. 匁の歴史

匁についてもう少し詳しくご紹介します。

尺貫法の単位

尺貫法は、中国に起源を持つ日本古来の計量単位です。長さを表す「尺」、重さを表す「貫」、体積を表す「升」があります。現在でもお米は「1升」、虫の名前に「尺取り虫」などその名残がありますね。西暦701年の大宝律令のときにも用いられていたので、長い間日本の計量単位として使われてきました。第二次世界大戦後の1951年の計量法施行によって、それより少し遅れて尺貫法は取引や証明では廃止されました。正式な場での例外として、真珠の質量を測るときのみ「匁(mom)」が使用されています。 匁は、尺貫法の中の重さを表す単位です。「10匁 = 1両」、「1000匁 = 1貫」です。また、メートル法に照らし合わせて「1匁 = 3.75g」と規定されました。

匁は「1文」が由来

匁(もんめ)という名前は、日本の昔のお金の単位「1文(もん)」に由来します。「重さ」の昔の表現である「目方(めかた)」を使って、1文の重さを「1文目」と表現していたことから、重さを表す匁(もんめ)という名前になったと言われています。1匁 = 3.75gで現在の5円玉とピッタリ一緒というのも納得できますね。匁は、尺貫法の中の重さを表す単位です。「10匁 = 1両」、「1000匁 = 1貫」です。また、メートル法に照らし合わせて「1匁 = 3.75g」と規定されました。

4. 匁の指標

何匁でどんなタオルなのかについて簡単にまとめました。1ダース(12枚)での匁数です。

~180匁は薄手のタオル

一般的に180匁までの匁数のタオルは、薄手のタオルになります。 180匁は、計算すると1枚あたり56.25gのタオルです。このタオルは、最大のメリットである吸水性には欠けますが、生地が薄いぶん速乾性があり、折りたたみやすいというメリットがあります。

200~240匁は標準のタオルの厚み

いろいろなタオルの厚みがある中で、最も使われている(選ばれている)タオルは、200匁と言われています。200匁のタオルは62.5gでこれくらいが標準的な重さのタオルとなります。また、240匁のタオルは75gのタオルです。240匁(75g)のタオルは、厚みとしては標準的か少し厚めなタオルです。詳しく見れば、標準は200匁で、220匁以上のタオルはプレゼント用にもできるタオルの厚みという目安になります。

240匁~は厚手のタオル

240匁以上あるタオルは厚手で、吸水性が発揮されるような場面で活躍するタオルです。たくさんの水を拭き取るバスタオルや、エステサロン、さらにはちょっといい旅館やホテルなどで使用されるタオルが該当します。180匁程度のタオルと比べると、乾きにくいというデメリットはありますが、使用中は高級感を感じることができます。

5. 匁表示のときの注意点

匁表示の落とし穴についてご紹介します。

「匁数が高い = 高級」というわけではない

タオルの匁というのは、生地の重さや厚みを表す単位だとご紹介してきました。ただ、タオルというのは、使用される糸の質や編み方などによっても大きく変わるものです。タオルがパイル生地かシャーリング生地かなど、生地の加工方法によっても違いがありますので、「匁数が高い = 高級」というわけでもありません。ただ、一般的には、「タオルの生地が厚い = 使われている糸が多い」ということなので、価格も高くなりやすいです。匁数はあくまでタオルの生地選びの参考程度にしましょう。

匁表示は綿のみ!

タオルは、昔から綿100%が主流で、最近になってからポリエステルなどの化学繊維が登場しました。匁表示は、昔から愛されてきた綿100%にのみ使用しており、それ以外では使用していません。これは、綿100%のタオルと合成繊維などでは、糸やタオルの密度が違うことでタオルの比重が変わってしまい、整合性が取れなくなってしまうからです。タオル作成サイトなどでは、綿100%のタオルには匁表示で、合成繊維を使用しているタオルについては、g表示をしています。

6. AirPriタオルの生地の厚みは?

AirPriで扱っているタオル生地の厚みについて紹介します。

AirPriのタオルは綿100%ではない

AirPriで扱っているタオルは、デザインを印刷する面はポリエステルを使用しています。これは印刷の質を上げるためです。タオルの裏側は、吸水性が高い綿のパイル生地を使用しています。

AirPriのタオルの匁表示について

AirPriで扱っているタオルは、綿100%ではなく、綿45%とポリエステル55%で構成されています。第1章でもご紹介したとおり、匁表示ができるタオルは綿100%のタオルに限られます。ここでは、AirPriのタオル4種類についての重さをg表示でご紹介します。 ・タオルハンカチ・・・14g ・フェイスタオル・・・92g ・マフラータオル・・・78g ・スポーツタオル・・・139g

AirPriで扱っているタオルの厚み

下の画像はAirPriで扱っているタオルの厚みの画像です。毛足が長いと印刷が上手くできないため、シャーリングという毛足の短い生地に印刷しています。

AirPriで扱っているタオルの厚み

7. タオルの関連記事はこちら!

AirPriでオリジナルタオルを作成するときに、お役に立てる情報満載の記事をまとめました。

タオルをアプリでデザイン作成しよう!

オリジナルタオルをデザインして、世界に1枚だけのタオルを作っちゃおう!AirPriで作成するとたくさんのメリットがあります!詳しくは「オリジナルタオルをアプリでデザイン作成する」という記事がオススメです。

AirPriで扱っているタオルはどんなタオル?

AirPriで扱っているタオルは裏と表の2枚構造です。印刷した色がとても綺麗に映える昇華転写印刷で、オリジナルデザインを表現できます。詳しくは「アプリで扱っているタオルについて」という記事でご紹介しています。

クラスタオル作成はAirPriがオススメ!

最近では、クラスシャツとともにクラスタオルも人気があります。クラス全員で同じタオルを持っていれば、文化祭の時だけでなく、普段使いもしやすいですよね。発色が綺麗なAirPriのタオルで、クラスタオルはいかがですか?詳しくは「クラスタオルはAirPriがオススメ!」という記事でご紹介しています。

部活タオルで一致団結!

オリジナルデザインの部活タオルを部員全員が持っていると、団結力がアップしますよね。AirPriなら、プロデザイナーが作成した部活タオルのデザインテンプレートを編集するだけで、整ったデザインの部活タオルが完成します。詳しくは「オリジナル部活タオルはアプリでカンタン作成!」という記事でご紹介します。

オリジナルタオル作成はここに気をつけて!

オリジナルタオルの作成は、Tシャツやトートバッグの作成とは少し違う点があります。この注意点は2つですが、ここを押さえておかないと完成品を見てから残念な気持ちになってしまいます。詳しくは「【タオル】オリジナルデザイン作成時の注意点」という記事でご紹介しています。

AirPriタオルのサイズについて

AirPriでは、デザイン作成できるタオルのサイズを4種類ご用意しています。タオルハンカチ、フェイスタオル、マフラータオル、スポーツタオルです。AirPriタオルのサイズ感については「AirPriタオルのサイズ」という記事で詳しくご紹介しています。

タオルの素材の種類について

タオルは糸や編み方の種類によって、いろいろなタオルになります。特にパイル生地とシャーリング生地は押さえておいた方がいいと思います。いろいろなタオル生地の世界については「タオルの生地の種類」という記事でご紹介しています。

8. まとめ(【タオルで見かける単位「匁(もんめ)」とは?)

今回は、タオルのサイズをなるべく分かりやすくご紹介してきました。AirPriでは、いろいろなタオルサイズの中から、人気の4種類のサイズをご用意しています。みなさんの使用用途に応じて、タオルのサイズを選んでいただければと思います。AirPriは豊富なデザイン機能、フォント、イラスト、写真で、ここでしか作れないオリジナルデザインを作成できます。タオルは、日常の中で気軽に長く使えるアイテムなので、ぜひ一度アプリを覗いてみてくださいね!この記事がみなさんのオリジナルタオル作成のお役に立てれば嬉しいです。