AirPriのデザイン機能!袋文字とは?
グッズ作成アプリAirPri (エアプリ)にある袋文字の機能についてご紹介します。
オリジナルデザインのTシャツやパーカー、トートバッグ、缶バッジ、ポリ袋、タトゥーシール、タオルなど色々なものが作成できるグッズ作成アプリのAirPri。その直感的で分かりやすい操作性からユーザーを伸ばし続けています。現役のプロデザイナーが設計から携わっていることもあり、デザイン機能が充実しています。他のアプリではなかなか表現できないデザインが簡単に作れますが、今回はそんなデザイン機能の中から「袋文字」の役割とアプリ内での手順をご紹介していきます。この記事を読むと、袋文字について分かり、デザインの幅が広がること間違いなしです!
1. 袋文字とは?
袋文字ってなに?というところからご紹介します。
袋文字とは?
デザインに使用する3つの代表的なオブジェクトがあります。イラスト、写真、そして文字です。文字によるデザインは、そのデザインを見る人に一番分かりやすく伝えることができます。
袋文字というのは、右の画像のように、文字の周りに線や輪郭を追加することで文字を強調させることです。周囲を縁取った文字は「縁取り文字」や「文字の縁取り」「アウトライン文字」などとも呼ばれます。AirPriのアプリ内にあるデザイン作成画面では、「縁取り」という名称がついています。
2. 袋文字にするメリット
袋文字にすることでどのようなメリットがあるのでしょうか?
目立たせることができる!
袋文字とそうでない文字を比べれば、誰でも袋文字の方が目立つことに気づきます。文字の部分が太くなるという視覚的な効果や、2つの色を使っていることで目が行きやすくなるという点から、袋文字は目立つことが分かります。ここからはデザインの文字に大切な「視認性」「可読性」「誘目性」という重要な視点からお伝えします。
誘目性が上がる
袋文字にすると誘目性が上がる、つまり目を引きやすくなります。例えば、遠くからデザインを見た時に、目に飛び込んできやすいのが誘目性が高いデザインですが、袋文字にするとその効果が上がりやすくなります。ただ、これには、文字自体の色や文字を縁取った色によっても左右されるので、色による効果ももちろんあります。色については奥が深いので、下のリンクからどうぞ。
視認性が上がる
視認性があがるというのは、平たくいえば「見やすくなる」ということです。つまり、袋文字にすると文字が見やすくなるということです。特に右の画像のように、背景と文字の色が近い色の場合、文字を縁取って別の色にすることで文字が見やすくなります。文字が読みやすいと情報も伝わりやすくなります。文字は一番情報を伝えやすいデザインなので、見やすいのはほぼ必須条件ですね。
可読性が上がる
袋文字にすると読みやすくなる、つまり可読性が上がります。これは一瞬でその文字を読めるかどうかという基準です。袋文字にすると可読性が上がるため、道路沿いののぼり旗にはよく袋文字が使用されます。これは運転している人が一瞬で読めるようにするためなんですね。つまり文字を他の色で囲むことで、文字自体を目立たせるだけでなく、読みやすくする効果もあるということですね。
3. AirPriのアプリ内で袋文字にする手順
実際にAirPriで袋文字にする手順をご紹介します。
1 AirPriを開いて、デザイン作成 画面を開きます。
2 画面下の「文字」から任意の文字 を打ち込みます。
3 画面下のメニューから「縁取り」 をタップします。
4 一番上の「縁取り設定」をON にします。
5 縁取り内の他の項目で縁取りの 幅や色を決めます。
6 これで文字を袋文字にすること ができました。
4. デザイナーに聞く!袋文字にするときのコツ!
毎日デザインをしているデザイナーさんに袋文字にするときのコツを聞いてみました。
一番に考えるのは・・・
デザイナーさんに聞いたところ、まずどのデザインにも共通することは「できるだけシンプルに」ということでした。袋文字にしなくてもいいならわざわざしませんが、文字の背景に写真などがあり写真と文字が重なるときには、「文字の読みやすさをあげるために」袋文字にすると言っていました。
一番気にするのは可読性!
デザイナーさんに聞いたところ、一番気にしているのは可読性、つまり「読みやすさ」ということでした。情報量が多い写真を背景に使用している場合、その上に重ねた文字と区別するために、袋文字の縁取りの幅を大きくして背景と文字の距離をとることで、文字を読みやすくするということです。
また、袋文字とは少し離れますが、写真の上に薄い膜を作って写真からの色情報を抑え、文字を目立たせることができるというのもデザイナーさんが使うワザです。画像内では左半分に「白(透明度25%)のオブジェクト」を重ねています。
袋文字の幅は背景による
文字の背景が1色のベタなどの場合は、袋文字の縁取り幅は小さくてもOKです。この場合に見るべきは、「背景色」と「文字、縁取りなどの色」です。もしも色が近ければもうひと工夫必要になります。
文字の背景が、たくさんの色を使用した写真などの場合は、袋文字の縁取りを太くすると文字の可読性が上がります。あとは、デザイン全体のバランスを見ながら袋文字の縁取りをしていくと、だんだんちょうどいいバランスがみえてきます。
5. 袋文字は色の相性に注意!
色というのは、1色をちょうどいい色にすることもなかなか難しいですが、2色が合うようにすることはその何倍も難しくなります。さらに袋文字などの場合、それが「文字の色」と「縁取りの色」と「背景色」の3つになるので、さらに難しくなります。
ほとんどの色に合う色!?
3色が合う色にすることはとても難しいですが、間の色(この場合は文字の縁取りの色)にほとんどの色に合う色を持ってこれば大丈夫です。その色とは、「白」です。文字の色が何色でも、背景が何色でも白はどちらにもマッチしやすい色なので、この辺りの色を袋文字の縁取りの色に置けばだいたい大丈夫なことが多いです。
彩度?明度?
色には様々なカテゴリがありますが、よく言われるのは彩度や明度です。彩度とは、その色の鮮やかさの度合いで、明度はその色の明るさの度合いです。袋文字に白やグレーを使用した場合も、その明度や彩度を調整すると、よりなじみやすい色になります。
AirPriには、アプリ内にカラーピッカーとよばれる色の微調整ができる場所があります。下の図のように、明度はピッカー内の上と下、彩度はピッカー内の右と左で調整することができます。
6. AirPriで文字に対してできること
AirPriは、袋文字のほかにも文字にデザインできます。
文字のフォントを変える
AirPriでは、日本語、英語、中国語、韓国語のフォントに対応しています。4言語を合わせた総フォント数は800種類を超えます。全体的なデザインのイメージを変えないために、文字のフォントはとても大切です。AirPriのフォントの変え方やどんなフォントがあるのかのご紹介などについては「AirPriで使えるフォントについて」という記事でご紹介しています。
文字に写真を入れる!?
AirPriは、文字の色の変更はもちろんですが、文字の柄をグラデーションや写真、パターンなどに変えることもできます。グラデーションとパターンについては、使用されている色も1色ずつ変更できます。これについて詳しくは以下のリンクからどうぞ。
文字にエフェクトをかける!
AirPriでは文字にエフェクトをかけることもできます。エフェクトをかけると文字がよりデザインされ、他のデザインにマッチしやすくなります。また、たとえば文字に影をつける場合、影の位置を微調整で変えられるなど、よりカスタマイズできるようになっています。詳しくしは「AirPriで文字エフェクトを使う方法」という記事でご紹介しています。
他にもAirPriで文字にできることはありますが、代表的なものをご紹介しました。AirPriはプロのデザイナーが設計から手がけているため、ほしいデザイン機能が揃っています。
7. まとめ(AirPriのデザイン機能!文字を縁取る!)
今回は、AirPriのアプリのデザイン機能の1つである袋文字についてと、色についてご紹介してきました。袋文字はデザインする上でとても便利な機能です。アプリ内での袋文字は、文字の縁取りの幅を直感的に変えることができるので、いろいろと遊んでみてくださいね。きっといろいろなことが分かります。
また、色については、ここでは語りきれないほど深いですが、袋文字にする時には色の相性についても考えなければいけません。AirPriでも色についての記事はいくつか書いているのでオススメです。最後までお読みいただきありがとうございました。