印刷によく使うホワイトインクのイメージ

印刷に必要な ホワイトインクってなに?

AirPriでは、スマホの中であなただけのデザイングッズを作成することができます。 この記事では、オリジナルデザインを印刷する上で役にたつホワイトインクについてお伝えしています。

印刷に必要な ホワイトインクってなに?

AirPriでは、スマホの中であなただけのデザイングッズを作成することができます。 この記事では、オリジナルデザインを印刷する上で役にたつホワイトインクについてお伝えしています。

印刷によく使うホワイトインクのイメージ

印刷に必要なホワイトインクってなに?

ここではオリジナルグッズ印刷の時に知っておくと思い通りに印刷できることをお伝えしています。

印刷業界には欠かせないインク。画面上で作ったRGBカラーのデザインを、印刷用のCMYKカラーという色に変えて、少しづつ混ぜながら色々な色を表現しています。印刷に使う色の中でも一番使うのは「白いインク」です。ホワイトインクとは、文字通り白いインクのことですが、なぜこのホワイトインクが印刷業界で一番多用される色なのでしょうか?今回はこのホワイトインクについて掘り下げてみます。 RGBカラーとCMYKカラーってなに? という方には「AirPriにも使える!色のCMYKとRGBについて」という記事がオススメです。 このホワイトンクを知っていると、オリジナル印刷の時に自分のイメージ通りの印刷により近づくことができます。それでは印刷の世界を少し覗いてみましょう。

印刷の必要なCMYKカラーの図

1. ホワイトインクってなに?

印刷では多用するホワイトインク。このホワイトインクはとても大事です。これがあるかないかで、印刷で表現できる色の幅が半分くらい増えるといっても過言ではありません。 このホワイトインクは、他にも印刷会社によって「白打ち」や「白引き」などとも言われていますが、言い方が違うだけで全部使い方は一緒です。このホワイトインクは、色の発色を助けるために頻繁に使います。次の章で具体例を出してみてみましょう。

inkと描いている

2. どうやって使うの?

例えば、AirPriでオリジナルTシャツの作成を例に出してみましょう。青いTシャツを選んで、そこにあなたの考えたオリジナルデザインを印刷していきます。そのときに黄色い色のデザイン部分があったとしたら、そこはTシャツの青の色も拾うため、「緑色」として発色してしまいます。 つまり生地の色を防ぎつつ、インク本来の色を出すために、CMYKカラーの下にデザインの形にこのホワイトインクを引くというわけです。 このホワイトインクを乾かしてから、初めてその上にオリジナルデザインをフルカラーで印刷します。そうすることでイメージ通りの色を出すことができるのです。 そのため、ホワイトインクは他のどの色よりもたくさん使うというわけです。

ホワイトインクのありとなしで色が変わる図

3. ホワイトインクありとなしの比較

先ほど、ホワイトインクを使うかどうかで、印刷の幅が倍くらい変わると言いましたが、ここでは具体的にそれをみてみましょう。 右の2枚の画像を比べてみてください。上の画像はホワイトインクなしで印刷した場合です。下の画像は、同じデザインをホワイトインクありで印刷した場合です。比べると一目瞭然です。CMYKカラーの色を最大限表現できているのは、下のホワイトインクありで印刷した場合です。印刷ではこのホワイトインクをデザインの下に敷くことによって、生地やグッズの色の影響を消すことができます。真っ白いキャンバスに絵を描くというイメージですね。 ただ、このホワイトインクなしでの印刷の場合は、生地の色味や特徴を活かすことができるので、ホワイトインクなしでの印刷もあります。これはオリジナルデザインを描いた人が完成イメージをどう描いているかによって変わります。 つまりCMYKカラーの色をはっきり出したい場合はホワイトインクありでの印刷で、生地やグッズの特徴や色味を活かしたい場合はホワイトインクなしでの印刷がオススメです。

ホワイトインクがないと生地の色を反映してしまう

4. 一般的な印刷の場合の入稿方法

オリジナルデザインのグッズを作ろうとして、そのオリジナルデザインデータを印刷会社に引き渡す作業のことを「入稿」といいます。 入稿されたデータはそのまま印刷ができる状態にする必要があるので、全てを整えた「完全データ」にしなければなりません。この完全データの中にホワイトインクも含まれていますが、実際はどのように入稿するのでしょうか。

オリジナルデザインを印刷会社に入稿する

現在はDTPでの入稿

昔の印刷の方法は、デザイナーがデザインを担当し、そのデザインの写真や原稿を使って「版下」と呼ばれる製版のための原稿に変えてから、印刷会社が版にしてから印刷を行うという、多くの手間と工程を踏んでいました。デジタルが発達した現在では、パソコンで制作した印刷用のデータを印刷会社にデータとして送ります。そのため現在の印刷は「DTP」といいます。これはDesktop Publishing(机上出版)の略です。 このDTPでデザインができますが、デザインするためにはそのデザイン専用のソフトが必要です。多くの印刷会社では、Adobeという海外の会社が作ったPhotoshopやIllustratorというソフトのみ入稿を受け付けています。

犬がオリジナルデザインを作っている

Photoshop(フォトショップ)

Photoshopというソフトは、名前の通り写真の加工・編集に特化したソフトです。他にも写真の色の調整や合成、テキストの追加、装飾など幅広く、自在に行うことができるツールです。 以前はソフトが買い切りでしたが、現在はサブスクになっています。大切な家族写真や旅行の時の思い出の写真は、このPhotoshopがあれば「もう少し明るく」「周りの人を消す」などもできるのでオススメです。

Photoshopのロゴ

Illustrator(イラストレーター)

このIllustratorは、画像とテキストを組み合わせたレイアウトを作ったり、図形、線などを組み合わせたデザインが得意なソフトです。お店のロゴを作ったり、名刺作成、WEB上のバナー広告などもこのIllustratorを使って作っています。スーパーのチラシや、お店がオープンした時のパンフレット、ポスター、WEBコンテンツは、このAdobe社のPhotoshopやIllustratorを使って作られています。

Illustratorのロゴ

入稿に必要な「レイヤー」という考え方

今ご紹介したPhotoshopとIllustratorには「レイヤー」というものがあります。これは「層」と考えるとわかりやすいです。例えば、①背景の青空の手前に、②雲があって、③その手前を飛行機が飛んでいるという場合、①と②と③をレイヤーで分けてデザインしていきます。このレイヤーに追加で、ホワイトインクのレイヤーを作ります。

印刷に必要なレイヤーという考えかた

5. AirPriなら超簡単!!

AirPriでは、この印刷の長い工程を少しでも分かりやすくして、個人の方でももっと簡単に!そして気軽に!デザインができるように設計しています。 オリジナルグッズはTシャツ、トートバッグ、缶バッジ、ポリ袋など色々と取り揃えています。アプリのデザイン画面に入ると、あらかじめデザイン可能スペースが枠で囲ってあります。その中にオリジナルデザインをします。デザインは、AirPriの専属デザイナーが描いたデザインもすべて無料で使えます。それに加えて世界中のプロカメラマンが撮影した写真も使うことができます。 右の画像はTシャツの時のデザインエリアです。

AirPriのデザイン作成画面でのデザインエリアの例

AirPriでホワイトインクは?

AirPriではデザインをもっと簡単にしたい!という思いから、ホワイトインクはAirPri側で自動で引いています。なのでオリジナルデザインをするユーザは、ホワイトインクのことは考えず、オリジナルデザインの作成に集中してすることができます。 ただ、AirPriではホワイトインクを使うグッズと、使わないグッズがあるので、最初にグッズを選ぶときにチェックしましょう。基本的には、生地やグッズの地が白いものには、ホワイトインクは使わなくてもいいので使っていません。詳しくは下の表にまとめておきます。

AirPriでホワイトインクを使うものと使わないもの

トートバッグのこの色はどっち!?

ホワイトインクは、色がついているグッズに印刷をするとき、印刷箇所を白にして、デザインの発色をよくする目的で使います。AirPriは幅広いニーズに応えるために、さまざまなカラーをご用意していますが、右の画像のトートバッグは「ライトグレー」というカラーです。この場合はホワイトインクを使うのでしょうか?白に近いですが微妙なところですね。 答えは「ホワイトインクを使う」です。トートバッグでは、「ナチュラル」というカラー以外はホワイトインクを使います。

AirPriで扱っているホワイトインクを使うトートバッグ

6. 白いTシャツは気をつけて!

本来ホワイトインクは、生地の色をデザインに反映させないように、オリジナルデザインの下に引くものです。AirPriでは、自動でホワイトインクのデータを引くので、皆さんがホワイトインクについて考える必要はありません。 しかし、生地が白いグッズへの印刷の場合は気をつけてください。白いTシャツは、もともと生地が白いので、ホワイトインクを引きません。 右の図のように、同じデザインを白いTシャツとカラーのシャツにした場合、カラーのTシャツにはホワイトインクを引くので色がくっきり発色し、顔の輪郭もしっかり出ます。 でも白いTシャツの場合は、顔の輪郭がなくなってしまいます。白いTシャツの場合は、ホワイトインクを引かない上に、白色のデータのみ消されてしまい印刷もされないためです。この場合は、真っ白ではなく、「ほんの少し色を混ぜた白」にする事で顔の輪郭がなくなるのを回避することができます。 AirPriでは3Dプレビュー機能があり、ホワイトインクの有無も含めて確認することができます。3Dプレビューであれ?と思ったら一度オリジナルデザインを見直してみるといいかもしれません。

ホワイトインクの有無でデータが変わって見える例

7. まとめ

さて、いかがだったでしょうか?一般的なホワイトインクの使い方から、AirPriではその面倒さが不要というところまで、ホワイトインクについてみてきました。ちょっと専門的な内容でしたが、このホワイトインクを知っておけば、オリジナルのデザインを作るときに役に立ちます。 AirPriではホワイトインクは自動ですので、ぜひ皆さんにはオリジナルデザインに集中していただいて、自分の思った通りのオリジナルデザイングッズができるように応援しています。ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。